復職・ブランク
看護師の復職支援研修は無料?ナースセンターとハローワークの使い分け
更新 2026年10月23日読むのに約6分
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復職支援研修が無料で受けられるかを、公的な募集要項の例で確かめます。あわせて、ナースセンターとハローワークを、困っていることから使い分けられるように整理します。
久しぶりの職場復帰、考えるだけでどきどきするよね。
窓口がたくさんあるから、公的なところから順に見ていこう。
まず言葉をそろえる:復職支援と、潜在看護職員
復職支援は、離職中の看護職が、再び看護の仕事に戻れるよう手助けする取り組みの総称です。厚生労働省のリーフレットは、離職後もナースセンターとつながりを保ち、復職に向けた研修、無料の職業紹介、相談員によるアドバイスや情報提供を行うための仕組みとして、届出制度を位置づけています。
資料では、「潜在看護職員」という言葉も出てきます。これは法令上の用語ではなく、厚生労働省の資料が使う言葉です。同じ資料の推計では、平成30年(2018年)末時点で、65歳未満の潜在看護職員が約69.5万人でした。現在の人数ではなく、年と年齢区分が決まった推計です。ブランクのある看護職が少なくない、という背景を知る目安として読みます。
復職支援研修は無料? ナースセンターで受けられること
都道府県ナースセンターは、看護師等の人材確保の促進に関する法律にもとづいて都道府県知事が指定し、各都道府県の看護協会が運営する、看護職員確保の公的な拠点です。日本看護協会は中央ナースセンターとして、ウェブの窓口を受け持っています。厚生労働省の資料は、復職支援(無料の職業紹介を含む)、看護職や医療機関への情報提供・相談対応、訪問看護などの研修の実施を行うと説明しています。47都道府県に、1つ以上のセンターかサテライトがあります。
インターネットの窓口が、eナースセンターです。無料職業紹介のサイトで、サイトの案内では、医療機関のほか、訪問看護ステーション、介護施設、保育所、企業などの求人を扱い、託児所の有無、時短、パート、夜勤回数が少ない、といった条件で探せます。職業紹介は無料で、紹介料がかかりません。
支援の中身は、キャリアコンサルティング、悩み相談の窓口、復職支援の研修・実習、交流会(ナースカフェ)です。研修では、採血・喀痰吸引・救命処置などの演習、離職中に導入された最新の医療機器の講習、病院での実習が、案内されています。技術に不安がある人は、研修を経て、段階的に復職する方法を相談できます。ただし、サービスの内容は、都道府県ナースセンターで違うと、案内に明記されています。
受講料は、募集要項で確かめられます。東京都の令和8年度「復職支援研修 学校に戻って体験コース」は、参加費が無料です。都立の看護専門学校7校で、採血や点滴静脈内注射の準備と実施、褥瘡・スキンテアの予防と処置などを、1回1時間半〜2時間半の研修で学び直します。定員は1回5〜10人です。対象は、資格があり、受講時に離職中で就職活動をしていて、都内での就業を希望する人です。事前に、eナースセンターでのユーザー登録と求職票の登録が要ります。
病院で学ぶ形もあります。東京都の事業として日本赤十字社医療センターが案内した2023年度の病院体験コースは、参加費が無料で、1日(講義・見学・看護体験)、3日(講義・演習・病棟実習1日)、5日(講義・演習・実習3日)から選ぶ形でした。参加の前に、麻疹・風疹・ムンプス・水痘の罹患歴や予防接種歴の確認があり、5日コースでは1年以内の胸部X線の結果も求められていました。受講料が無料でも、交通費や、抗体検査・健診の結果をそろえる手間は自分持ちになる場合があります。東京都では、所定の研修を受けて再就業し、一定期間働いた人への奨励金の仕組みもあります。ほかの道府県の内容と費用は、それぞれのナースセンターの募集要項で確かめます。
- 窓口で相談ナースセンター・HW
- 研修で確かめる技術・実習の機会
- 求人を見る条件を仕分ける
- 見学する職場の様子を見る
一度で決めなくていいよ。戻れる窓口があるのは、心強いよね。
離職したときにナースセンターへ届け出ると、復職研修や職業紹介などの支援につながると、厚生労働省のリーフレットは案内しています。ただ、届出と求職登録は同じではないため、研修の条件に「求職票の登録」があるときは、そちらも済ませます。届出制度のくわしい説明は離職時の届出の中身に、ナースセンター全体でできることはナースセンターとはに分けています。
ここまでが、看護職専門の窓口だよ。次は、いつもの暮らしの近くにある窓口を見ていこう。
ハローワークと、子育て中の窓口
ハローワークにも、復職の入口があります。人材確保対策コーナーは、介護・保育・看護・警備・建設・運輸など、人材不足の分野で就職を希望する人を対象に、窓口相談、職業紹介、求人情報の提供、セミナー、面接会・見学会などを行う窓口です。ハローワーク大阪西の案内にある内容で、実施の細かい形は事務所によって違います。
ナースセンターの相談員が、地域のハローワークで相談を行う場合もあります。厚生労働省は、ナースセンターが遠い人は、最寄りのハローワークで相談できると案内しています。開催の日時は、都道府県ナースセンターに確かめます。大阪西の例では、奇数月の第4水曜日の午後、予約制、相談時間30分でしたが、これはその事務所の例で、全国共通ではありません。
2026年4月から、全国のハローワークで「医療・福祉ささえる求人充足プロジェクト」が始まり、医療・介護・保育分野の仕事さがしを重点的に支援する、とハローワークのトップページに載っています。雇用保険の手続きも、ハローワークで行います。失業中の給付の考え方は、失業保険の記事にあります。
子育て中の人には、マザーズハローワークがあります。厚生労働省の案内では、求職の申込み、担当者による職業相談、応募書類や面接のアドバイス、求人企業への紹介、キッズコーナーや授乳室など子連れで相談できる環境、無料のセミナー、子育て支援情報の提供があり、利用料は無料です。設置の場所や、予約が要るかは、事務所ごとに違うため、最寄りのハローワークで確かめます。
ナースセンター
看護職に特化した相談員がいて、研修・実習や、ブランク後の職場選びの相談ができます。サービスは都道府県で違います。
ハローワーク
幅広い求人と、雇用保険の手続きを扱います。人材確保対策コーナーや、ナースセンターの巡回相談がある事務所もあります。
使い分けの目安と、確かめておくこと
窓口で聞いた内容は、日付、窓口の名前、担当者の名前、次にやることを、1行ずつ書き残します。複数の窓口を回ると、同じ説明を何度も聞くことになるため、メモがあれば、2か所目以降は「前の窓口でこう聞きました」と話を進められます。窓口によって答えが違うときは、どちらかを間違いと決めず、制度の説明は公式のページで、地域ごとの運用は窓口で確かめます。どれを先に使うかは、困っていることで変わります。技術のブランクが不安なら、ナースセンターの研修・実習の案内を先に聞きます。子どもを連れて相談したいなら、マザーズハローワークです。雇用保険の手続きがまだなら、ハローワークです。職場選びの考え方は復職は何から始める?に、ブランクそのものの不安はブランクがあって不安なときに分けてあります。
- 技術が不安:ナースセンターに、研修・実習の開催と、受講の条件を聞く
- 遠くて行けない:最寄りのハローワークで、ナースセンターの巡回相談の日時を聞く
- 子連れで相談したい:マザーズハローワークの場所と、予約の要否を聞く
- 雇用保険の手続き:ハローワークで、必要な書類を聞く
- 民間との比較:公的か民間かは優劣をつけず、条件ごとに使い分ける
窓口を3つ知っただけで、最初の一歩は、もう軽くなっているよ。
気になる窓口を、1つだけ選んで、連絡先を控えておこうね。
よくある質問
看護師の復職支援は、どこで探せますか?
都道府県のナースセンターと、そのウェブ窓口のeナースセンターが中心です。47都道府県に1つ以上のセンターかサテライトがあります。ハローワークの人材確保対策コーナーや、マザーズハローワークも相談先です。
復職の研修は、無料で受けられますか?
無料の例があります。東京都の令和8年度の復職支援研修(学校に戻って体験コース)は参加費が無料で、対象は離職中で就職活動をしていて、都内での就業を希望する人です。交通費や、抗体検査などの書類をそろえる費用は自分持ちになる場合があります。ほかの道府県は、各ナースセンターの募集要項で確かめます。
ナースセンターとハローワークは、どう使い分けますか?
看護職に特化した相談員と研修を求めるなら、ナースセンターです。幅広い求人や雇用保険の手続きなら、ハローワークです。ナースセンターが遠いときは、最寄りのハローワークの巡回相談も使えます。
出典・参考(公的な情報)
- eナースセンター(トップページ)(日本看護協会(ナースセンター))
- 離職中の看護職の皆様の復職をサポート(eナースセンター)(ナースセンター(日本看護協会))
- 徳島県ナースセンターの基盤・機能強化(ナースセンターとは:人確法14条・20条の指定)(厚生労働省(掲載資料))
- 令和8年度 復職支援研修 学校に戻って体験コース(チラシ)(東京都 保健医療局)
- 東京都看護職員 復職支援研修 病院体験コースのお知らせ(2023年度)(日本赤十字社医療センター)
- ブランクを経て働く(厚生労働省)
- ナースセンターへの届出制度と復職支援をご利用ください!(リーフレット)(厚生労働省)
- 看護師等免許保持者の届出制度(厚生労働省)
- 看護師等(看護職員)の確保を巡る状況(厚生労働省)
- 人材確保対策コーナー(ハローワーク大阪西の案内。実施日などは事務所ごとに異なる)(ハローワーク大阪西(大阪労働局))
- ハローワークインターネットサービス(トップページ)(厚生労働省)
- マザーズハローワーク|子育て中の仕事探しを支援(厚生労働省)
法令・制度は、上の出典を 2026年10月23日 に確認して書いています。改正されることがあるので、手続きの前に、最新の内容を各窓口で確かめてください。
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この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。