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目標・評価面談

看護師の目標設定と評価面談の書き方の例。立場別の文例と直し方

更新 2026年10月23日読むのに約6分

年度の初めや面談の前になると、目標に何を書けばよいか分からず、手が止まることがあります。この記事では、目標を3つの欄で組み立てる書き方と、立場別の文例を示します。

年度の初めの目標面談、そろそろ気になってくるころかな。

まずは書き出しの型から、いっしょに作ってみよう。

目標は、3つの欄に分けると書き出しやすい

目標が書けないのは、「何を、どうしたいか」が頭の中で混ざっているからのことが多いです。事実・半年後の状態・確かめ方の3つの欄に分けて、短く書き出します。

  • 今の事実:いまできていることと、困っていることを、1〜2行で
  • 半年後の状態:どうなっていたいかを、行動か状態の言葉で
  • 確かめ方:できたかどうかを、何で見るか(回数、チェック項目、先輩の確認など)

3つ目の欄が、面談のときに役に立ちます。職場の様式で違いますが、面談では、頑張ったかどうかより、何をして、何が変わったかを話すことになりやすいためです。確かめ方を書いておくと、半年後に見返すときにも、できたかどうかを判断しやすくなります。

目標の書き出しメモ(3つの欄)
  • 今の事実:点滴の準備は、一人でできる。急変時の初期対応は、先輩と一緒なら動ける
  • 半年後の状態:急変時の初期対応を、手順を見ながら、一人で始められる
  • 確かめ方:シミュレーションに2回参加する。手順の振り返りを、先輩と1回行う
  • 上司に聞くこと:求められる水準と、見てもらえる場面

書き出しは、短くていいんだよ。

病棟や部署の目標、看護部の方針があるときは、自分の目標と重なる所を1つ見つけて書き添えると、上司も評価の場で結びつけやすくなります。クリニカルラダーを使う職場なら、自分の段階で求められる能力と、目標の言葉をそろえられます。使いどころは、クリニカルラダーの記事にまとめています。

文例は、そのまま写すより、自分の場面に置き換えて使ってね。

立場別の文例:新人・中堅・主任前後

文例は、場面を置き換えて使う前提の、書き方の型です。数字は、目標の書き方の例として入れています。

新人(1年目)は、できる範囲を少しずつ増やす方向で書きます。

  • 実践:受け持ちの患者さんの情報収集と観察を、チェック項目に沿って漏れなく行えるようにする。確かめ方は、週1回、先輩に見てもらう
  • 報告:報告の前に、「結論・根拠・困っていること」の順に、メモする習慣をつける。確かめ方は、先輩から追加で聞かれた数を、月ごとに数える
  • 学び:疑問に思ったことを、勤務ごとに1つ書き出し、週1回、先輩に聞く

中堅は、見直す、改善する、教える、の3つを軸にします。

  • 実践:受け持ち患者さんの看護計画を、見直しの根拠まで書いて更新する。確かめ方は、カンファレンスで1例ずつ発表する
  • 業務改善:同じ時間帯に重なる業務を書き出し、重ならない手順を1つ提案する。確かめ方は、提案のあとの1か月の遅れの回数を、前の月と比べる
  • 後輩:後輩の振り返りに、質問を1つ添え、答えを待つ時間をとる

主任前後・リーダーは、チームで動かすことに、軸を置きます。

  • チーム:リーダー業務の日に、勤務の最初と中ごろに、業務の偏りを確認する時間をとる
  • 育成:後輩の目標面談の前に、見てほしい場面を、本人と決めておく
  • 安全:インシデントの振り返りで、原因探しに加え、再発を防ぐ工夫を1つ決め、1か月後に確認する

学びを目標にするときは、行動と確かめ方をセットにします。

  • 研修:今期に受講する院内研修を2つ決め、受講後に学んだ点を1枚にまとめて、部署で共有する
  • 資格:関心のある認定や専門の分野を1つ決め、半年後までに、必要な要件と費用を調べて、上司に相談する

半年後に、急変時の初期対応を、手順を見ながら始められる状態を目指します。そのために、シミュレーションに2回参加し、振り返りを先輩と行いたいと考えています。

面談で、目標を口頭で話すときの例

軸を分けると、立場が変わっても書く内容が重なりにくくなります。新人の「できる範囲を増やす」は、中堅の「見直す・改善する・教える」に、さらに主任前後の「チームで動かす」へと、つながっていきます。

避けたい書き方と、直し方

目標の欄で多いつまずきは、次の4つです。直すときは、動詞で終わっているか、いつまでかが分かるか、確かめ方があるか、の順に見ていくと、手直しの箇所が絞れます。直し方の例を添えます。

  • 言葉が広すぎる:「看護の質を高める」→「受け持ち患者さんの観察の記録を、毎勤務、同じ項目で残す」のように、行動に落とす
  • 確かめ方がない:「頑張る」→「週1回、先輩に確認してもらう」のように、見る手段を決める
  • 一度に詰め込みすぎる:5つ以上の目標→優先する2〜3つに絞る。夜勤や人員の状況で動かせない部分は、目標に入れない
  • 他人や環境のせいにする:「人手が足りないので無理」→「人手が足りない中で、自分が動かせる部分は何か」を書き、環境の課題は、面談で別に伝える

目標に書くこと

自分が動かせる行動と、確かめ方。半年から1年で、見返せる内容にします。

面談で伝えること

人員・設備・時間など、自分だけでは動かせない課題。解決の希望があれば、1つだけ添えます。

目標を出す前の点検

面談の場で:話す順番と、聞くこと

評価面談の、前から後までの流れ
  1. 目標を書く自分の言葉で
  2. 中間で見直す進み具合を確認
  3. 期末に振り返るしたこと・変わったこと
  4. 次の目標につなぐ続けること・変えること

面談は、1回で終わらない流れの一部だよ。

面談の前日までに、1枚にまとめておくと、話す内容がぶれません。目標の欄、やったことの事実を3つ(日付と場面つき)、上司に聞きたいことを1〜2つ、の3点です。

面談では、①やったこと、②変わったこと、③次にやりたいこと、の順に話すと、短い時間でも伝わります。できなかったことは、原因の説明より先に、次にどう動くかを添えます。

評価の基準や、次の段階で求められることは、自分から聞いてよい内容です。「どの場面を見てもらっていたか」「次の期に、どこを伸ばすと評価につながるか」を、1つずつ聞きます。結果に納得できないときは、感情をぶつける前に、評価の基準と、見てもらっていた場面を聞いて、事実のずれを確かめます。聞き方の例は、次のとおりです。

  • 「今期、特に伸びたと見てもらえた点は、どこでしょうか」
  • 「次の期に、優先したほうがよいことを1つ挙げるとしたら、何でしょうか」
  • 「この段階で求められる水準は、どのあたりでしょうか」

目標を決めても、勉強が続かない、時間が取れないという悩みは、看護師の勉強が続かないときで、続く仕組みの作り方を扱っています。論文や学会発表を目標にするなら、論文・学会発表の始め方があります。先の道筋を考えるときは、キャリアプランの立て方も参考になります。

1行でも書き出せたら、もう始まっているよ。

よくある質問

看護師の目標は、いくつ書けばよいですか?

決まった数はなく、職場の様式に従います。2〜3つに絞ると、面談で話しやすく、半年から1年で見返しやすくなります。様式に欄の数が決まっている場合は、その数に合わせます。

目標が思いつかないときは、どうしますか?

今の事実の欄から書きます。困っていることを1〜2行書き、その反対の状態を「半年後の状態」にすると、目標の形になります。先輩や上司に、この段階で求められることを聞くのも、1つの方法です。

評価面談で、自分の評価の理由を聞いてもよいですか?

評価の基準や、見てもらった場面は、聞いてよい内容です。結果の言葉だけでなく、何を見て付けたのかを聞くと、次の目標につなげやすくなります。評価の仕組みは職場で違うため、職場の担当部署でも確かめられます。

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この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。

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