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心とからだのケア

看護師がうつかもと思ったら。受診前の整理メモと目的別の窓口

更新 2026年10月23日読むのに約7分

「うつかもしれない」と思っても、誰に、何を話せばよいのか分からないことがあります。この記事では、話す前に書き留めるメモの欄と、目的で選べる窓口を並べます。

ここまで来るのに、気持ちの上で、けっこう勇気がいったかもしれないね。

メモをとる前に、まず一息ついてね。

話す前に、メモしておきたい6つのこと

「うつかもしれない」と思ったとき、病名に当てはまるかを点数で調べるより、いま起きていることを言葉にして持っていくほうが、窓口でも医療機関でも話が進みます。ここでは、こころの情報サイトのうつ病の説明にある項目に沿って、メモの欄を作ります。点数をつけたり、数を数えて判定したりはしません。

話す前に、メモしておくこと

6つの欄は、こころの情報サイトのうつ病の説明(気分の落ち込みや興味・喜びの低下に、睡眠・食欲の変化や疲れやすさが加わる)に沿っています。e-ヘルスネットは、体の症状が目立って、本人が気づかないまま内科を受診する人もいると書いています。体の欄を空けずに書くのは、そのためです。うつ病そのものの説明や受診の目安は、看護師のうつ病の記事にまとめています。

続いている期間は、病名を当てるためではなく、医師に伝える材料として書きます。「◯月の配置換えのあとから」「2週間くらい前から」のように、きっかけの出来事と合わせて書くと、思い出しやすくなります。

看護師の場合は、勤務表と並べて記録すると、見えてくることがあります。1〜2週間、手帳やカレンダーの勤務(日勤・夜勤・明け・休み)の横に、眠れた時間と気分を一言ずつ書きます。夜勤明けだけ重いのか、休みの日も重いのかで、話す内容が変わるためです。夜勤明けの眠りの乱れと、休日にも続く落ち込みは、分けて伝えます。

メモの書き方の例
  • 気分:朝がいちばん重い。夕方は少し軽い
  • 眠り:3時ごろに目が覚めて、そのまま眠れない
  • 食欲:昼のごはんが、おいしく感じない
  • 生活:休日も、洗濯をする気力が出ない

上手に書かなくていいよ。思い出せた分だけで十分。

「なんとなくつらい」のままだと、書く手が止まります。そのときは、気持ちの言葉を、行動の言葉に置き換えてみます。

  • 「やる気が出ない」→「休日に、洗濯と買い物のどちらもできなかった日が、週に3日あった」
  • 「仕事がつらい」→「申し送りの前に、トイレで動けなくなる日がある」
  • 「眠れない」→「夜勤のない日も、3時ごろに目が覚めてから眠れない」
  • 「集中できない」→「同じ指示を、2回確認し直すことが増えた」

6つ全部は、埋まらなくてもいいんだよ。書けたところから、見せてみよう。

窓口を、目的で選ぶ

メモができたら、話す先を選びます。窓口は、いつ・どんな形で話したいかで選べます。

  • いますぐ誰かに話したい(夜中でも):#いのちSOS 0120-061-338、よりそいホットライン 0120-279-338。どちらも24時間、無料
  • 働いていることを前提に話したい:こころの耳の電話相談(平日の夜と土日。祝日・振替休日・年末年始は休み)
  • 電話は苦手:こころの耳のSNS相談。文字で、メモをそのまま送れる
  • 住んでいる地域で話したい:こころの健康相談統一ダイヤル、保健所・精神保健福祉センター
  • 診てもらいたい:心療内科、精神科クリニック、総合病院の精神科、かかりつけの内科

番号・受付時間・通話料の細かい点は、メンタル相談窓口の一覧にまとめています。消えてしまいたい気持ちが出ているときは、時間を確かめるより先に、24時間の2つの窓口にかけてください。

受診の予約から、初診で話すまで

受診先は、こころの耳の医療機関の検索や、自治体の精神保健福祉センターの案内で探せます。心療内科・精神科は予約制のところが多いため、まず電話で予約の取り方と、初診にかかる時間を聞きます。体の症状が先に目立つなら、かかりつけの内科に体の不調として話す入口もあります。

初診の予約をお願いしたいです。2週間ほど眠れない日が続いて、仕事に行くのがつらい状態です。一番早く受けられる日を教えてください。

予約の電話で伝える一言の例

初診の日は、6つの欄のメモ、1〜2週間分の勤務表と睡眠の記録、お薬手帳、健康保険証を持っていきます。話す順番は、「いちばん困っていること」「いつから」「勤務との関係」「生活でできなくなったこと」の4つで十分です。緊張して話せなくなったら、メモを医師に見せる形でも伝わります。

診察のあとに確かめておきたいのは、次の受診日、仕事を続けながら通うか休むかについての医師の意見、職場に何か出す必要があるか(診断書など)、の3つです。聞きそびれたときは、次の受診のメモの先頭に書いておきます。

窓口に話すまでの流れ
  1. メモを書く6つの欄のうち書けた分
  2. 窓口を選ぶ時間・形で選ぶ
  3. 電話・SNSで話すメモを見ながら
  4. 必要なら受診する医療機関の予約

全部やらなくても、2つ目まで進めたら、十分な一歩だよ。

ひとりで決めない:職場や制度とのつなぎ方

休むかどうかは、医師の意見と、職場の規則を合わせて決めることです。休職は、労働基準法・労働契約法に定めがなく、制度を設けるかも含めて会社の方針による、と山梨県労働委員会事務局の労働相談Q&Aが説明しています。まず就業規則を確かめます。くわしくは、休職の記事にあります。

週40時間を超えて働いた時間が月80時間を超え、疲れがたまっている人には、申し出により医師の面接指導を受ける制度があります(労働安全衛生法66条の8)。ストレスチェックで高ストレスとされた人も、申し出れば面接指導を受けられ、申し出を理由にした不利益な扱いは禁じられています(同66条の10)。くわしくはストレスチェックの記事に。どちらも、作った整理メモを、そのまま面接で使えます。

勤め先に産業医や相談窓口があるかは、就業規則や総務で確かめられます。産業医は、治療を行う主治医とは役割が違う、労働者の健康管理を行う医師です。

「うつ」への気づきのあと、e-ヘルスネットは、まず、疲れたこころと体を十分に休めることを挙げています。医学的な治療が必要なときは、医師の診察のあとに、必要に応じて治療法を選び、十分に時間をかけて治療することが大事とされています。「適応障害」という言葉が気になったときは、適応障害の記事に。メンタルの強い・弱いで悩んでいるときは、メンタルが弱いのかもと思ったときの整理に進めます。

かけられる日に、かけてみよう。かけられない日は、メモだけでもいいからね。

ここまでの準備だけでも、ちゃんと前に進んでいるよ。

よくある質問

「うつかも」と思ったとき、まず何科に行けばよいですか?

こころの情報サイトは、総合病院の精神科、心療内科、精神科クリニックのほか、かかりつけの内科医や、保健所・精神保健福祉センターも利用できると案内しています。体の症状が先に出ているときは、内科が入口になることもあります。

うつかどうか、ネットのチェックで分かりますか?

診断は医師が行うもので、チェックの点数では決まりません。この記事のメモは、判定ではなく、話すための材料です。

夜中に、どうしようもなく苦しいときは?

#いのちSOS(0120-061-338)とよりそいホットライン(0120-279-338)は、24時間、無料で受け付けています。

出典・参考(公的な情報)

法令・制度は、上の出典を 2026年10月23日 に確認して書いています。改正されることがあるので、手続きの前に、最新の内容を各窓口で確かめてください。

つぎに読む

この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。

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