本文へ
ナースの現在地診断する

当サイトは広告(PR)を含みます。掲載サービスから報酬を受け取ることがあります。

海外

看護師の留学ガイド。目的別の行き先・費用・期間と仕事の扱い

更新 2026年10月23日読むのに約5分

看護師の留学は、語学・短期の研修・学位・働く前提の渡航など、目的によって道筋が大きく変わります。この記事では、目的を先に決めてから、期間・お金・仕事・手続きを順に整理します。

わあ、留学を考えているんだね。わくわくするね。

決めることが多いから、順番にメモして見通しを立てよう。

最初に決めるのは、行き先より目的

看護師が留学を考える理由は、人によって大きく違います。英語を学びたい、海外の看護の現場を見たい、大学院で学びたい、将来は海外で働きたい。どれも、留学という同じ言葉で呼ばれますが、必要な期間も、お金も、手続きも変わります。行き先や学校を探す前に、目的を一つ決めておくと、情報の取捨選択がしやすくなります。

  • 語学中心:英語などの語学力を高めることが目的。期間を短めにも長めにも調整しやすい
  • 短期の研修・見学・ボランティア:海外の医療や看護の現場を知ることが目的。受け入れ先やプログラムごとに条件が違う
  • 学位・専門課程:海外の学校で学ぶことが目的。入学の条件や、学位の扱いを確かめる必要がある
  • 将来海外で働くことを視野に入れた渡航:免許や登録、就労の仕組みを知ることが目的

どれも途中で目的が変わることは、ありえます。ただ、最初の目的が決まっていると、「今回の留学で何を持ち帰りたいか」が明確になり、費用や期間の判断が楽になります。

ここで知っておきたいのは、看護師の免許や登録の仕組みが、国ごとに違うという点です。日本の看護師免許で、そのまま現地で看護師として働けるとは限りません。働く前提で考える場合は、看護師の海外就職の記事で、仕組みを先に確かめます。大学院の進学は看護師の大学院で扱っています。

留学を考える手順(5つの段階)
  1. 目的を決める語学・研修・学位・働く
  2. 期間とお金書き出して見通す
  3. 学校・プログラム条件を見比べる
  4. 手続き・滞在資格公的な案内で確認
  5. 仕事と住まい出発前の整理

順番に進めると、迷う場所が少なくなるよ。

目的を、短く書き出す

目的別に、手順と確かめる点が違う

語学中心の場合は、語学学校や大学の語学コースなどから、期間と内容を選びます。看護の専門用語を学べるコースがあるかなど、看護師向けの内容があるかも、見比べる点です。将来、海外で看護師として登録することまで考えるなら、目標にする試験を先に決めます。たとえばオーストラリアでは、看護師の登録にIELTSやOETなどの英語の試験で決められた点数が求められ、必要な点数は看護師がオーストラリアで働くにはにまとめています。現地で働きながら語学を学ぶワーキングホリデーという道もあり、その場合も同じ記事が参考になります。ふだんの勉強の進め方は、看護師の英語の勉強にあります。

短期の研修・見学・ボランティアでは、受け入れ先の条件が、プログラムごとに違います。看護の資格を持つ人が現場に入れるのか、見学だけなのか、期間はどのくらいか。内容は、募集側の案内で確認します。海外のボランティアは、看護師の海外ボランティアも参考になります。

学位・専門課程は、入学の条件、学費、卒業後の扱いを、学校の公式な案内で確かめます。海外の大学院の募集要項には、英語の試験の点数、推薦状、大学の成績証明書と卒業証明書(英文)、志望理由の文書などが並ぶことが多く、看護の実務経験の年数を条件にする課程もあります。日本の専門学校卒の学歴がどう評価されるかは、学校ごとに違います。推薦状は、元の職場の上司や学校の教員に頼むことになるので、退職前に相談しておくと進めやすくなります。

お金の面では、JASSO(日本学生支援機構)の案内が、奨学金だけで留学費用をすべてまかなえるケースはごく少ないとしています。奨学金は募集が年に1回のものが多く、留学開始の1年以上前に締め切るものもあるので、学位を目指すなら、出願と奨学金の準備を同じ時期に始めます。

将来海外で働くことを視野に入れる場合は、留学は入り口の一つで、免許・登録・就労の手続きは別に必要になることがあります。国によって道筋が大きく違うので、国ごとの登録の手順を先に確かめます。

お金や期間のことは、見通しがないと、不安になるよね。

分かっている所と、これから調べる所を、分けて書いてみよう。

期間とお金を、条件整理シートに書き出す

目的が決まったら、期間とお金の見通しを書き出します。JASSOの案内は、留学の費用を、学費(授業料・登録料など)、生活費(宿舎費・食費・交通費など)、渡航関係費(航空運賃・ビザの手数料・保険・健康診断・予防接種など)の3つに分けています。金額は国や学校、暮らし方で大きく変わるので、目安は渡航先ごとに見ます。

一例として、JASSOがオーストラリアについて2024年に調べた生活費では、週あたりの住まいが、シェアフラットで95〜215豪ドル、学生寮で110〜280豪ドル、ホームステイで235〜325豪ドル、食費(外食を含む)が140〜280豪ドル、交通費が30〜60豪ドルでした。住まいと食費だけでも、週に数百豪ドルかかる計算です。学生ビザ(サブクラス500)では、2週間で48時間まで働けるとされています(修士課程のリサーチや博士課程は制限なし)。為替と制度は変わるので、出発前に最新の案内で確かめます。

書き出すときは、次の項目を、「分かっている金額」と「これから調べる金額」に分けます。

  • 学費・プログラム費:学校や受け入れ先に、いつ・いくら払うのか
  • 渡航費・滞在費:住まい、食費、通学や移動にかかる費用
  • 現地での医療や、けがに備える費用:滞在先で病気になったときの備え
  • 手続きの費用:書類の取り寄せ、証明、滞在資格の申請にかかる費用
  • 留学中の収入:働けるのかどうか、働けるなら条件は何か
  • 帰国後に、仕事が決まるまでの生活費

滞在資格(ビザ)で、現地で働けるかどうか、働けるなら何時間までかは、国と課程によって違います。渡航先の政府の案内や、大使館などの公的な窓口で確認します。民間の情報だけで決めると、古い内容を読んでしまうことがあります。

留学の手配を、仲介の会社に頼む場合もあります。契約の前に、手数料の内訳、キャンセルしたときの扱い、返金の条件を、書面で確かめます。パンフレットの印象だけで決めず、見積りを複数取って見比べます。

留学の準備から、帰国後までの流れ
目的と情報集め書き出す
申し込みと手続き書類・資金
滞在・学ぶ現地での期間
帰国後の仕事探し方を決める

期間の長さは、目的と渡航先で大きく違います。自分の予定に合わせて組み直してください。

帰国後まで見通しておくと、出発前の不安が小さくなるよ。

仕事との関係と、帰国後を先に考える

留学中の仕事は、大きく分けて、退職する、休職などで籍を残す、働きながら短期で行く、の3つが考えられます。籍を残せるかどうかは、職場の制度と、上司や人事の判断に左右されます。退職する場合は、時期の決め方を看護師の転職の時期で、辞めたあとの保険や給付の手続きを失業給付の記事などで、先に確かめておきます。家族やパートナーがいる場合は、留学中の暮らしの分担や、日本に残す住まいの扱いも、早めに話し合っておきます。

情報の集め方にも、注意があります。留学の体験談は、参考になりますが、時期や学校、渡航先の条件が違えば、そのまま当てはまりません。費用や手続きの内容は、年によって変わることがあるので、体験談は気づきの材料にとどめ、数字や条件は、学校・受け入れ先・渡航先の公式な案内で、いまの内容を確かめます。分からない点は、問い合わせ先と日付を残しておくと、あとで見返せます。

来年、海外で学ぶ計画を考えています。休職などで籍を残す制度があるのか、退職の場合の手続きはどうなるのかを、教えていただけますか。

職場の人事や上司に、制度を確かめるときの文例。計画を決めきる前の相談の形

帰国後の働き方も、出発前に考えておきます。同じ職場に戻るのか、新しい職場を探すのか。留学で得た語学や経験を、履歴書や面接でどう伝えるか。どう生かすかを、一言でも決めておくと、現地での過ごし方に軸ができます。復職や再就職のときの窓口は、ナースセンターの使い方で整理しています。

遠い国のことまで、いっしょに考えられて、うれしいよ。

目的がひとつ決まるだけでも、大きな一歩。応援してるね。

よくある質問

看護師が留学するとき、まず何から始めればよいですか?

行き先や学校を探す前に、目的を一つ決めます。語学・短期の研修・学位・働くことを視野に入れた渡航のどれが近いかで、期間・お金・手続きが変わります。

留学中に、現地で働くことはできますか?

滞在資格(ビザ)の種類と、渡航先の国のきまりによって違います。たとえばJASSOの案内では、オーストラリアの学生ビザ(サブクラス500)は2週間で48時間まで働けるとされています(2024年調査)。看護師として働けるかは、現地の看護師登録が別に要るので、渡航先の公的な案内で確かめます。

看護師の留学には、いくらくらいかかりますか?

国・学校・期間で大きく違います。JASSOは費用を学費・生活費・渡航関係費の3つに分けて見るよう案内していて、オーストラリアの例では、住まいと食費だけで週に数百豪ドルかかります。奨学金だけで全額をまかなえるケースはごく少ないとされているので、自己負担を前提に計画します。

留学しても、日本の看護師の仕事に戻れますか?

戻る道は、帰国後に新しい職場を探す、復職を相談するなど、いくつかあります。出発前に、職場の制度と、帰国後の働き方の見通しを確かめておくと安心です。

出典・参考(公的な情報)

法令・制度は、上の出典を 2026年10月23日 に確認して書いています。改正されることがあるので、手続きの前に、最新の内容を各窓口で確かめてください。

つぎに読む

この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。

約3分・会員登録なし診断をはじめる