年代別の年収
看護師の年代別の年収の目安。20代から50代までの月給と賞与の早見表
更新 2026年10月23日読むのに約6分
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「同じ年代の看護師は、どのくらいもらっているのか」は、年収を考えるときにいちばん気になる比べ方です。この記事では、年齢階級ごとの月給と賞与を表にして、年収の目安の読み方を整理します。
同じ年代の人はどうしているんだろう、って気になるよね。
年齢階級別の月給・賞与・年収の目安(早見表)
厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査から、看護師(男女計、企業規模計の10人以上の民営事業所)の年齢階級別の数字を並べます。月給は令和7年6月分の「きまって支給する現金給与額」、賞与は令和6年の1年間の額です。右端の年収の目安は、月給を12倍して賞与を足した筆者の計算で、調査が公表した年収ではありません。
| 年齢階級 | 月給(きまって支給) | 年間賞与 | 年収の目安(筆者計算) |
|---|---|---|---|
| 20〜24歳 | 32万2,700円 | 52万9,000円 | 約440万円 |
| 25〜29歳 | 35万1,900円 | 79万2,100円 | 約501万円 |
| 30〜34歳 | 34万7,500円 | 73万5,200円 | 約491万円 |
| 35〜39歳 | 35万9,300円 | 87万7,000円 | 約519万円 |
| 40〜44歳 | 37万4,900円 | 98万5,000円 | 約548万円 |
| 45〜49歳 | 38万7,000円 | 96万7,800円 | 約561万円 |
| 50〜54歳 | 39万4,900円 | 103万8,200円 | 約578万円 |
| 55〜59歳 | 39万3,000円 | 101万9,300円 | 約574万円 |
出典:令和7年賃金構造基本統計調査(職種 第5表)。年齢階級の平均で、個人の給与ではありません。
表の右はしは計算の目安。公式の年収とは別ものだよ。
月給は、20〜24歳の32万2,700円から、50〜54歳の39万4,900円まで上がり、その差は約7万2,000円(筆者計算)です。ただし、25〜29歳(35万1,900円)より30〜34歳(34万7,500円)のほうがわずかに低く、上がり方は一直線ではありません。40代以降で、はっきり上がる形でした。
この表は、同じ人が年を重ねて上がっていく記録ではなく、年齢階級ごとの別々の人の平均です。「30歳の年収」「25歳の年収」と聞かれたときも、この表では30〜34歳、25〜29歳の階級に入ります。階級の中でも、勤続・勤務先・夜勤の回数で幅があります。
表の読み方と、気をつける所
階級ごとの推計人数は違います。25〜29歳が約12万3,600人、45〜49歳が約13万人、20〜24歳が約10万人、55〜59歳が約8万8,000人です。人数の少ない階級ほど、標本誤差が大きくなります。
20〜24歳の賞与が52万9,000円と低いのは、賞与の算定期間(令和6年)の途中で入職した人や、勤続の短い人(この階級の平均勤続は1.6年)が多いためと考えられます。ただし、統計に理由の記載はありません。入職初年度の賞与の見方は、初任給と1年目の手取りの試算で扱っています。
年齢ではなく、経験年数で見た所定内給与額(賞与を除く月額)も確かめます。経験年数0年が27万8,200円、1〜4年が30万4,700円、5〜9年が31万4,800円、10〜14年が32万6,500円、15年以上が35万8,600円でした(令和7年、看護師・男女計)。経験1〜14年の間は増え方が小さく、15年以上で上がる形です。
表に載せなかった60歳以降も確かめます。60〜64歳は月給35万9,900円・賞与70万9,900円(目安は約503万円)、65〜69歳は月給30万8,300円・賞与54万900円(目安は約424万円)で、平均勤続は17.0年と18.7年でした(目安は筆者計算)。勤続が長くても、50代の後半より低く出ます。再雇用などで働き方が変わる人が混ざる可能性はありますが、統計に理由の記載はありません。
30代前半で一度足踏みして、40代から上がる形なんだね。
日本看護協会の会員調査では、年代の年収はこう出ている
日本看護協会の「2024年度 看護職員の賃金に関する実態調査」の個人調査は、会員から無作為に抽出した人の回答(回収5,982件のうち、看護に関わる仕事をしている5,575件を集計)です。2024年(1〜12月)の源泉徴収票の支払金額による、病院勤務で正規雇用フルタイムの看護職員の平均年収を、年齢階級別に並べます。
- 24歳以下:約393.9万円
- 25〜29歳:約495.0万円
- 30〜34歳:約504.4万円
- 35〜39歳:約564.9万円
- 40〜44歳:約577.8万円
- 45〜49歳:約605.5万円
- 50〜54歳:約650.3万円
- 55〜59歳:約677.4万円
- 60〜64歳:約625.6万円
賃金構造基本統計調査の年収の目安とは、水準が一致しません。25〜29歳はほぼ同じですが、30代後半以降は会員調査のほうが高く、24歳以下は低く出ています。会員調査は、会員の回答で、管理職を含み、無回答の人もいる(病院勤務者の年収の項目では24.1%)ことなど、対象と定義が違います。どちらが正しいかではなく、調査名を付けて並べて読みます。
年代の平均に混ざっているもの
年代別の平均には、勤務先の規模の違いも混ざります。賃金構造基本統計調査の看護師の平均年齢は、企業規模1,000人以上が37.6歳、100〜999人が44.3歳、10〜99人が46.3歳でした。規模ごとに年齢の構成が違うため、規模の差と年齢の差は、重なって見えます。
経験年数でそろえても、規模で差が出ます。経験年数0年の所定内給与額は、1,000人以上が28万100円、100〜999人が27万4,800円、10〜99人が28万1,500円で、ほぼ同じ水準です。15年以上になると、1,000人以上が38万6,100円、100〜999人が35万4,300円、10〜99人が32万7,500円と開き、年間賞与も、1,000人以上の137万1,700円に対して、10〜99人は72万3,600円でした。経験が長くなるほど、勤務先の規模による差が大きくなる形です。
男女でも違います。20代は男女がほぼ同じ水準で、20〜24歳の月給は男性31万6,900円・女性32万3,500円、25〜29歳は男性35万2,100円・女性35万1,900円でした。35〜39歳では男性40万400円、女性34万9,400円と開きます。役職、夜勤の回数、勤務先の規模などが関わる可能性はありますが、統計から理由は読めません。詳しくは男女別の年収で扱います。
自分の位置を、平均だけでなく分布でも見たいときは、看護師の年収は平均と比べてどう見るかで、中央値や分布の見方を扱っています。
年代の数字は、ものさしのひとつ。自分のペースで当てはめてみようね。
よくある質問
看護師の20代の年収は、いくらくらいですか?
令和7年賃金構造基本統計調査で、月給と賞与から計算した目安は、20〜24歳が約440万円、25〜29歳が約501万円でした(筆者計算。公式の年収ではなく、年齢階級の平均です)。
看護師の40代・50代の年収の目安は?
同じ計算で、40〜44歳が約548万円、45〜49歳が約561万円、50〜54歳が約578万円でした。階級の平均なので、個人の年収とは別に考えてください。
年代別の目安と、自分の年収が違うのはおかしいですか?
平均には、年齢・勤続・勤務先の規模・夜勤の回数などの構成が混ざっているため、違いがあっても不思議ではありません。差の中身は、給与明細と賃金規程で確かめます。
出典・参考(公的な情報)
- 令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況(厚生労働省)
- 令和7年賃金構造基本統計調査 職種 第1表(きまって支給する現金給与額・所定内給与額・年間賞与その他特別給与額)(e-Stat(厚生労働省))
- 令和7年賃金構造基本統計調査 職種 第5表(職種(小分類)、年齢階級別)(e-Stat(厚生労働省))
- 令和7年賃金構造基本統計調査 職種 第7表(男女別・年齢階級別)(e-Stat(厚生労働省))
- 令和7年賃金構造基本統計調査 職種 第14表(性・経験年数階級別)(e-Stat(厚生労働省))
- 2024年度 看護職員の賃金に関する実態調査 報告書(公益社団法人 日本看護協会)
法令・制度は、上の出典を 2026年10月23日 に確認して書いています。改正されることがあるので、手続きの前に、最新の内容を各窓口で確かめてください。
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この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。