退職の進め方
看護師の退職の挨拶・手紙の書き方。朝礼のひとことと場面別の文例
更新 2026年10月23日読むのに約5分
退職の挨拶や手紙は、長く書かなくても、感謝と、これからの一言があれば十分に伝わります。場面別の文例を、自分の言葉に直す土台にしてください。
最後の挨拶、おつかれさま。短くても、気持ちは伝わるよ。
文例を選んで、自分の言葉に直してみよう。
挨拶と手紙に入れる、3つのこと
- 感謝:お世話になったことを、一つ具体的に
- 区切り:いつまでの勤務か、どう引き継ぐか
- これから:相手への願いと、自分の予定を一言
理由は、細かく書かなくても伝わります。不満や愚痴は書かず、前向きな言葉にとどめると、後味が残りません。
感謝は、「いろいろお世話になりました」より、「夜勤で困っていたときに声をかけてもらったことが、心強かったです」のほうが、相手に残ります。思い出す場面を一つ、先に決めておくと書きやすくなります。
場面別の文例
そのまま使わず、自分の言葉に書き換えて使ってください。日付や部署名は、実際のものに置き換えます。
本日で退職いたします。短い間でしたが、たくさん教えていただき、ありがとうございました。皆さまのご健康とご活躍を、お祈りしています。
短い挨拶の例(朝礼やひとこと挨拶の場面)
次は、少し丁寧な挨拶です。師長や上司へ、直接お礼を伝えるときの例です。
このたび、〇月末をもって退職することになりました。〇年間、温かくご指導いただき、心より感謝しております。いただいた学びを、これからの仕事に活かします。
丁寧な挨拶の例(上司・師長向け)
同僚や後輩には、くだけすぎない程度に、具体的な思い出を添えます。手紙やメッセージの冒頭と結びも、あわせて並べます。
- 同僚向け:「夜勤のたびに声をかけてもらって、本当に助けられました。離れても、また会えたらうれしいです」
- 後輩向け:「いっしょに働けて、楽しかったです。これからも、無理せず続けてください」
- 手紙の冒頭:「お世話になった皆さまへ。〇月末で、〇年間勤めたこの職場を離れることになりました。」
- 手紙の結び:「最後になりますが、皆さまのご健康をお祈りしています。本当に、ありがとうございました。」
- メッセージ(短く):「おつかれさまでした。お世話になりました。また、どこかで」
メールやメッセージで伝える場合も、考え方は同じです。誰からの連絡かが分かる書き出しにし、感謝と最後の出勤日を伝えます。返信を求めない書き方にしておくと、相手の負担になりません。他部署の人や、あまり話さなかった人には、「お世話になりました」の一言で十分です。
挨拶は、全員に同じ丁寧さで話す必要はありません。上司には丁寧に、同僚にはやわらかく、後輩にはねぎらいを中心に、と相手に合わせて言葉の温度を変えると、自然に聞こえます。
手紙を書く手順
手紙を渡すときは、「読んでもらえたらうれしいです」くらいの軽い一言を添えると、受け取る側も気持ちを受け止めやすくなります。患者さんへの挨拶ができるかどうかは、職場の方針によるので、上司に確認してください。
手紙やカードの形式、渡し方、お菓子を添えるかどうかは、職場の慣習によって違います。迷ったら、近い先輩や、これまでの例に合わせます。送別会や挨拶の場があるかも、上司や同僚に早めに確かめておくと、準備が決まります。
手紙は、仕事の手が空いた時間に渡すより、終礼のあとや帰り際など、相手が受け取りやすい時間を選びます。忙しい時間に渡すと、読んでもらいにくいことがあります。
文章に迷ったら、短くします。短くても、丁寧に伝えれば、気持ちは届きます。書き終えたら、誤字と日付の間違いだけ、見直します。
手紙の言葉が決まったら、次は朝礼のひとことと、患者さんへの挨拶だよ。
朝礼の1分スピーチと、患者さんへの挨拶
最後の勤務日の朝礼や終礼で、ひとこと挨拶を頼まれることがあります。1分ほどで話せる長さは、文にして4〜5文です。組み立てを決めておくと、緊張していても話せます。
- ① 名前と、今日で最後であること
- ② いちばん心に残っている場面を1つ
- ③ その場面で助けてもらったことへのお礼
- ④ これからの予定を一言(言える範囲で)
- ⑤ 皆さんへの願いと、締めのお礼
5つの順に並べると、1分くらいになるよ。
例:「本日で最後の勤務になりました〇〇です。いちばん心に残っているのは、初めての急変で手が震えたとき、先輩がそばで声をかけてくれたことです。あのとき支えてもらえたから、ここまで続けられました。来月からは、地元の病院で働きます。皆さんも体に気をつけてください。本当にありがとうございました。」場面は、患者さんが特定されない書き方にします。
受け持ちの患者さんへの挨拶は、職場の方針で扱いが分かれます。退職を伝えてよいか、いつ伝えるかを、先に師長に確かめます。伝えてよい場合は、最後の受け持ちの日に「今日で最後の担当になります。〇〇さんの回復を、離れても願っています」と短く伝え、次の担当者につながることを添えると、患者さんの不安が小さくなります。長く関わった患者さんほど、急に姿が見えなくなると心配させることがあるので、伝え方を上司と相談しておくと安心です。
最後の日は、荷物の整理や引き継ぎで慌ただしくなります。言葉は前日までに用意し、紙に書いて持っておくと、当日頭が真っ白になっても読めます。書類や貸与品の返却、保険や年金の手続きなど、挨拶以外の準備は、辞める前のチェックリストで順に確かめられます。
寄せ書き・お菓子へのお返しと、避けたいこと
送別のときに、寄せ書きや花束、お菓子をもらうことがあります。お返しは、決まりではありませんが、もらった当日か最後の勤務日に、お礼を一言伝えるのがいちばん喜ばれます。品物を返したいときは、部署全体で分けられる個包装のお菓子を、最後の日に休憩室へ置く形が多いです。
- 寄せ書きをもらったとき:その場で「大事にします」と伝え、退職後に一言のお礼のメッセージを送る
- 個人から品物をもらったとき:最後の日に、手書きの一言カードを添えてお礼を伝える
- 部署からまとめてもらったとき:最後の日に、部署全体あてのお菓子と短い手紙を置く
- 送別会を開いてもらったとき:会の終わりの挨拶でお礼を伝え、翌日にもう一度ひとこと伝える
自分から贈り物や挨拶のお菓子を用意するときの、相手別の目安や渡し方は、退職の贈り物・お菓子・送別会の早見表にまとめています。職場の慣習によって違うので、迷ったら、近い先輩やこれまでの例に合わせます。
避けたいのは、退職理由の不満や特定の人への言及を、挨拶や手紙に書くことです。患者さんが特定される内容も避けます。気持ちの整理は、自分だけのノートや現在地ログで行います。
辞めると決めたあとも、気持ちは揺れます。最後の日が近づくほど、さびしさと安堵が交互にくることもあります。無理に整理しようとせず、帰ったら休んでください。
理由の伝え方は、退職理由の伝え方に、時期や順番は、退職の伝え方と順番にまとめています。眠れない日が続くなど、体調がつらいときは、つらいときの窓口もあります。
最後の日が近いと、気持ちがいろいろ動くよね。急がなくていいからね。
よくある質問
退職の挨拶は、誰にすればよいですか?
職場によって違います。まず直属の上司に、誰にいつ伝えるかの順番を確かめてから、同僚や関係する人へ進めると、行き違いが起きにくくなります。
手紙は、一人ずつ書かないといけませんか?
決まりはありません。部署全体にあてた一通でも、気持ちは伝わります。特にお世話になった人にだけ、一言添える形もあります。
挨拶のとき、緊張して話せないかもしれません。
短い文例を紙に書いて持っておくと安心です。声に出して一度読んでおくと、当日、言葉が出やすくなります。
つぎに読む
この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。