転職の段取り
看護師の転職で内定後にすること。承諾か断るかの返事から入職まで
更新 2026年10月23日読むのに約6分
この記事には広告(PR)を含みます。転職サービスは、順位を付けず、同じ書式で並べています。
内定の連絡から入職までは、返事・書面の確認・現職への申し出が、短い期間に重なります。この記事では、やる順番と、書面の見比べ方、承諾の伝え方を整理します。
内定の連絡、おつかれさま。ほっとしたよね。
すぐ返事をしなきゃ、とあわてなくて大丈夫だよ。
内定の連絡を受けた日に、確かめること
転職の準備から入職までの全体の流れは、はじめての転職の5つの段にまとめています。この記事は、その最後の段にあたる、内定から入職までの手順です。
内定の連絡は、電話やメールで届きます。その場で「お受けします」と答えたくなりますが、先に聞いておきたいのは、返事の期限と、条件を書いた書面がいつ届くか、の二つです。条件を見ないまま、返事だけを急ぐ形は避けたいところです。
電話で受けたときは、聞いた内容をその場でメモします。入職の予定日、配属先、雇用の形(正規か契約か)、給与の概算、書面が届く時期です。メモは、あとで書面と見比べるときに使います。
- 連絡を受ける期限と書面の時期を聞く
- 書面を見比べる求人票・面接のメモと
- 返事をする承諾か、辞退か
- 現職に伝える申し出の期限を逆算
- 入職の準備書類・保険・初日
全部を一度にやらなくていいよ。順に進めよう。
返事の期限が短く、書面を読む時間が足りないときは、「書面を拝見して、〇日までにお返事したい」と伝え、期限を相談してみます。応じてもらえるかは職場で違いますが、聞くこと自体は、失礼にあたりません。
返事の前に、条件の書面を見比べる
労働基準法15条は、使用者が労働契約を結ぶときに、賃金、労働時間その他の労働条件を明示しなければならないと定めています。賃金や労働時間などの重要な項目は、書面などの決められた方法で示されます。内定のあとに届く労働条件通知書や雇用契約書が、これにあたることの多い書類です。
示された条件が事実と違っていた場合は、労働者が即時に契約を解除できる、とも15条は定めています。ただ、使えるのは、条件が事実と違ったときで、「思っていたのと違った」だけでは当てはまりません。だから入る前に、求人票・面接で聞いた内容・書面の三つを並べて、食い違いがないかを見ます。
見比べの細かい点は、入職前に確かめておきたいことにあります。求人票の項目の読み方は求人票の見方です。給与の交渉は給与の交渉、年収の見方は転職と年収、見学がまだなら見学で見ておくことに分けています。
書面を読むのは、ちょっと気が重いかもしれないね。
気になった所に、印をつけながら読んでみよう。
承諾の返事と、断ると決めたときの連絡
書面を見比べて納得できたら、承諾の返事をします。電話で伝えるときも、メールで伝えるときも、内容は、お礼、承諾すること、入職予定日の確認、の3つで足ります。書面の中に確かめたい点が残っているなら、承諾の前に、その点だけを短く質問します。
内定のご連絡をありがとうございました。お受けしたいと思います。入職日は〇月〇日の予定で、変わりないでしょうか。
承諾を伝えるときの例
断ると決めたときは、早めに連絡するほど、先方の採用の調整に響きにくくなります。電話かメールかに決まった作法はなく、伝え方と文例、連絡する順番は内定辞退の伝え方にまとめています。ここでは、承諾した側の手順を続けます。
試用期間は、書面で3つだけ確かめる
内定の書面に、試用期間の記載があることがあります。募集時に書面で明示する事項の一つに「試みの使用期間に関する事項」がある、と厚生労働省の「確かめよう労働条件」は説明しています。試用期間の長さについて、労働基準法に定めはなく、厚生労働省のモデル就業規則の解説は、あまりに長い期間は好ましくない、としています。
3つのうち書面で分からないものは、承諾の前に入職先へ聞いておきます。試用期間中の解雇の決まり(14日を超えたら予告が要ることなど)や、試用期間中に自分から辞めるときの考え方は、看護師の試用期間とはで整理しています。
返事のあと、入職日までの順番
承諾の返事をしたら、現職への退職の申し出の段取りに入ります。申し出の期限と伝える順番は、退職の伝え方の全体像で、入職日から日程を逆算します。内定の書面を受け取り、条件に納得してから申し出る順番にすると、現職を辞めたのに入職できない、という事態を避けやすくなります。
- 現職への退職の申し出と、引き継ぎの段取り(有給の消化と最終出勤日も決める)
- 入職までに日が空くときの、保険・年金の手続き(退職後の保険・年金・失業保険の期限つき一覧)
- 入職先から求められた書類の準備(免許の写しや健康診断の結果など。職場で違います)
- 初日の集合時間・服装・持ち物の確認
- 初日の過ごし方の見通し(入職初日の過ごし方)
現職との話し合いで、退職日が予定より後ろにずれそうになることがあります。引き継ぎが終わらない、人手が足りないと言われた、などの場面です。そのときは、決まった時点で、入職先に早めに相談します。黙ったまま入職日の直前に伝えるより、「現職との調整で、入職日を〇日に変えていただくことはできますか」と、理由と希望の日をそろえて聞くほうが、調整してもらいやすくなります。入職日を変えられるかどうかは入職先の事情で決まるので、現職と入職先の両方の日付を、同じメモに並べておきます。
入職前の連絡は、メールや電話で、入職先の窓口と取ります。分からないことは、初日に聞くより、入職の前に聞いておくほうが、準備が進みます。
返事をしたあとも、準備でばたばたするよね。
ひとつずつ進めていこう。ニャンスも、そばにいるからね。
よくある質問
内定の返事は、いつまでにすればよいですか?
内定の連絡のときに、返事の期限と、条件を書いた書面が届く時期を聞きます。書面を読む時間が足りないときは、「書面を拝見して、〇日までにお返事したい」と期限を相談できます。
試用期間は、何か月が普通ですか?
試用期間の長さに、労働基準法の定めはありません。内定の書面と就業規則で、期間、その間の条件、本採用の基準の3つを確かめてください。試用期間の基本は、試用期間の記事にまとめています。
内定のあとで条件が違っていたと分かったら、どうなりますか?
労働基準法15条は、明示された条件が事実と違う場合、労働者が即時に契約を解除できると定めています。ただ、使える場面は限られるため、書面とやりとりを残して、総合労働相談コーナーに相談してください。
出典・参考(公的な情報)
- 労働基準法 第15条(e-Gov法令検索)(デジタル庁)
- モデル就業規則(令和7年12月版)第6条と解説(厚生労働省)
- 労働条件の明示(確かめよう労働条件)(厚生労働省)
- 総合労働相談コーナーのご案内(厚生労働省)
法令・制度は、上の出典を 2026年10月23日 に確認して書いています。改正されることがあるので、手続きの前に、最新の内容を各窓口で確かめてください。
つぎに読む
この内容は一般的な情報で、医療的な診断や個別の助言ではありません。つらさが続くときは、公的な窓口や、かかりつけ医・産業医に話してください。